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第七回松浦堂Meeting

最終更新: 2019年6月11日

2017.4.29 下北沢Circus


第七回松浦堂Meetingは店主によるアレンジ解析コーナー!有名なあの曲や、来場された方のオリジナル曲について、店主松浦自らアレンジ解析をしました。


また、誕生日の近い店主へサプライズも...?!



小松(以下、こ):本日もご来場ありがとうございます!第七回ですね

松浦(以下、ま):もうそんなになりますか

こ:そうなんですよ!時期にムラがあるのは本当に申し訳ないです…

ということで、第七回松浦堂Meetingを初めたいと思います!

よろしくお願いします!!

ま:よろしくお願いします!天気も良くてよかったねー

こ:ほんとですね。めちゃめちゃ気持ちいい陽気ですねー!

というか、僕のマイクのローがきつくないですか?大丈夫ですか?

ま:大丈夫です(低音ボイス)

こ:大丈夫ですか(笑)というか、松浦さんって音域広くないですか?!

なんでそんなに低い声もだせるんですか?

ま:そう?(低音)

こ:いや、本当にそう思いますよ(低音)

ま:そうかな?あ、話しは飛ぶけど、うちのお袋が声優なんだよ

こ:え!あ、そうだ!皆さんも聞いたらすぐ分かるやつですよね?

ま:そうだね、わりとね。でもだんだん世代が若くなってきちゃってるからどうだろうね

こ:あー。でも分かるんじゃないですか?

ま:そうかな?みんな「みなしごハッチ」って知ってるかな?みなしごハッチってさ、毎回お母さんに会えないで終わっちゃうんだけどね。いつも番組の最後に「ハッチは今日もお母さんに会えませんでした。でも〜」みたいな感じで「いけいけハッチ。今日もいけ」ってナレーションが流れるんだけどね、あれがうちのお袋なんだよ

(会場:驚きの声)

こ:すごいよね??!!

ま:小学校の頃とかさ、同級生の女の子が「いいよね。松浦君のお母さんの声って優しくてすごくいいよね」って言うわけよ。

こ:そうですよね

ま:でもね、みんな芸能人がテレビに出てる通りって思っちゃ大間違いだぞ!って思うわけですよ

こ:そうなんですね(笑)

ま:というのもさ、うちのお袋はとにかく無駄にマイクのノリがいいわけよ。

こ:なるほど!

ま:ものっすごいノリがいいの。あのね、歌にもマイクノリがいい声ってあるんだけど

こ:ありますよねー!

ま:でね、お袋はマイクを使ってない時もとにかく声がでかいわけよ。おかげで僕自身も声がでっかくなったっていうのもあるんだろうけど

こ:はい…(笑)

ま:とにかく通る声で。

それと滑舌がいいんだよ。子供の頃、僕が滑舌が悪くてうまく言い切れなかったときとかかなり怒られるんだよね(笑)

こ:あー、うちの親父もそうでした!

ま:発音が違う的なことを言われたりしてね。別に俺はアナウンサーじゃないし!って

こ:まちがいないですね(笑)

ま:それでね、うちのお袋は今年84歳なんだけどまだ声優やってるんだよ

こ:え!!!

ま:それでね、普段携帯でハンズフリーにするのにスピーカーにしたりするじゃない。でも、うちのお袋と話すときはスピーカーにしないで、ハンズフリーの状態にするんだよ

こ:それって普通に話す状態のまま携帯を耳から話すんですよね??聴こえなくないですけ?

ま:いやいや、携帯のマイクノリも良すぎて耳が痛くなるんだよ!

会場:笑

こ:そんなになんですかー!?すごい元気ですね!

ま:ものすごい元気なのよ。一時期一緒に住んでたんだけどね。しまいには、「あたし、ひとりがいいのよね!」って言われて結局ぼくは今の家に住むことになったんだけど。

こ:そんなことがあったんですか!

ま:そうなのよ。でもね、ある日突然「あんた生きてるの?大丈夫なの?」って連絡が来て、なんだかわかんないけど「大丈夫だよ」って答えたら、「あ、そう」って言って電話切られたんだよ。

こ:生存確認ですね(笑)

ま:まさにその通り!でもそれって普通こっちからするもんだと思うんだよね

こ&会場:(笑)

ま:そんな母ですよ。(笑)そんな母の話はいいとして、今日はそういう話するんじゃないよね?

こ:はい、今日はFacebookなどでも告知させていただいたんですけど、

「店主自らによるアレンジ解析」をやっていこうかと思います!

皆さん聞きたいですよね?!

会場:(頷き)

ま:そうなの?聞きたいんだ

こ:めちゃめちゃ聞きたいですよ!!!

ま:そうか。だからこそ、うちからMacを持ってきたんだけどね。

今までの曲が全部入ってるわけじゃなくて、ここ20年分くらいかな

こ:それでもざっと300曲くらいになりますよね?

ま:いや、そんなことないと思うよ!アルバムが全部入ってたり…

こ:いやいや、これぜんぶじゃないですか?

ま:えー?うそ…(確認)ほんとだ…

こ:ご本人ですら把握してないほどなんですね

ま:こんなにあるの?!…っておかまみたいになっちゃった(笑)

こ&会場:(笑)

ま:そうなのかー。じゃあなにから聞きたい?

こ:やっていきましょう!

ま:こんなにあるとみんな分からないものもあるんじゃない?

こ:絶対知ってますよ!まず流してみて、解析していただければ

ま:そういう流れでいきますか。どんなのがいいかな?(会場に呼びかけ)

会場:YUIさんのGood-bye daysが聞きたいです!

ま:ほー

こ:ありましたよ!では、流してみましょうか

〜《Good-bye days》試聴タイム〜

ま:これ2006年なんだ

こ:10年前ですね

ま:これね、色々あってエレキもギターも全部僕が弾いたんだよね。

こ&会場:(驚きの声)

こ:え?どうしてそんなことになっちゃうんですか?もう一回スタートから聞かせてもらってもいいですか??

ま:間奏のエレキソロも全部僕なんだよ

こ:えー!!まじですか!

ま:ちなみに、B面のアコギも僕なの

こ:そうなんですね…ウィキペディアで松浦晃久って調べると【日本のサウンドプロデューサー編曲家作曲家キーボード奏者ギター奏者。】ってなってるから、え?え??ってなったんですけどそういうことだったんですね(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%B5%A6%E6%99%83%E4%B9%85#.E4.BA.BA.E7.89.A9)

ま:そういうことなのよ。あのね、一回ひどかったのは、スタジオでピアノを弾き直そうってなったことがあって。そのときに「え?松浦さんってピアノ弾けるんですか??」ってなったことがあったんだよ…

こ:そうなんですね

ま:まあ、それはいいとして。ちゃんと話そうか

こ:そうですね!僕たち雑談して話が脱線しすぎちゃうんで…

ま:そうね(笑)

 偶然何かでYUIのインディーズ時代の唄を聞く機会があって凄く良いなって思って、このアーティストをやりたいと思ったんだよ。この頃ちょうど、フォークじゃなくアコースティックなロックっていうかな。可愛い声のロックっていうのが絶対いいだろうなって思ってて。

 そういうタイプのアーティストがいなくてさ、なんていうかアメリカンロックみたいなのがやりたいなって思ってたらYUIに出逢ったんだよね。それで、この人いい声してるなって思って僕のマネージャーを通して「YUIちゃんってアーティストとやりたいな」って営業に行ってもらったんだ。

そしたらちょうど、この頃に映画の話があったりしてマネージャーのおかげでタイミングよく一緒にできるようになったんだよ。

こ:そうなんですね

ま:そもそも僕はアコースティックとかフォークロックというか、カントリーとかも好きなので。なんていうかな、日本のフォークって、叙情的なモノが多いなと思っていて…

こ:あー、はい。わかりますね

ま:そうなの。そういうんじゃないもので、ビートがちゃんとあるロックっていうかフォークっていうか、そういうものがやりたい時期だったからYUIちゃんとの出逢いはまさにちょうどイイかんじだったんだよ。

Good-bye daysみたいな曲の時って、アコースティックギターがすごく重要でね。

こ:はい、そうですよね!

ま:アコースティックギターが曲全体のグルーヴを作っていくんだよね。わかりやすいものだとジェームス・テイラー(以下、J.T)なんだけど。弾き語りをしてる動画とか探してみてもらうとわかるんだけど、J.Tのアレンジって「これって何も変わってないじゃん」っていうくらい1人で弾いているものとバンドでやってるものとの印象の差がないんだよ。

つまり、J.Tが1人でギターを弾いて歌ってる状態のものをバンドのみんなが聞いて、それぞれがいろんなリズムだとかいろんなものを拾ってドラムだったりベースを弾いてって感じの構想のアレンジになってるんだよね。

こ:だから1人でも違和感がないんですねー

ま:そうそう。

でね、Good-bye daysのときに僕もそういう気持ちでやるようにしてるんだけど。

 そんな訳で、この曲のときは僕がアコギもギターを弾くことになったのね。

だからそのときにギターを本人が弾いて歌うんだって構造からいろんな音が派生していくってイメージでこのアレンジを作るようにしていったんだけど

こ:ほー!まさにギターありきってことですね!ギターが鳴っているところに歌が乗っかっていくような

ま:そう!まずはアコースティックギターからなの。アコギで最初から最後まで成立する気持ちでやるの。そこに、そこから生まれた音がベースになったりドラムになったり…ってかんじで歌とアコギから成り立ってる歌にしたんだよ。

こ:へぇー…え、すごくない?!(会場に向かって同意を求める)

(会場:頷き)

ま:だからインストで聞いてみるとわかりやすいんだよね。アコギの音にベースも弦楽器も乗っかっていくんだよ。さらに、サビになるとアコギでやってたリズムがそのままドラムに乗移っちゃってるの。

こ:わー!すごい、僕興奮してきちゃったんですけど!

会場:(笑)

ま:みんなね、よく勘違いするんだけど。楽器の編成だとか音量が変わるとグルーヴが変わっちゃう人が多いんだよ。

こ:はい…といいますと?

ま:つまりドラムが入ってるところと入ってないところとで、グルーヴ感が変わっちゃうの

こ:ある!ありますね!僕です…

ま:あるでしょ?それはね、僕の中ではあまりいいことではないんだよね、流れが変わるから

こ:はい。おっしゃる通りですね

ま:勿論例外もあるんだけど。

曲によってはあきらかにテンポが変わる曲もあるじゃない?わかりやすいのだと、クラシックでね。クラシックはテンポを変えることで感情だとか景色だとかいろんな表現をするんだよ。それはそれで音楽の表現としてありなのよ。

でもポピュラーミュージック(ポップス)がクラシックと大きく違うところはリズムなんだよ。ポップスはグルーヴが常に一定なんだよね。

こ:なるほど

ま:例えば、Good-bye daysの落ちサビのところとかね。

ドラムがなくなったときにも、他の楽器のグルーヴは一定だから、ドラムが気持ちよく帰って来れるようになってるんだよ。結構みんなは落ちサビは違うものと考えて弾き方を変えたりしがちだけど、そうするとグルーヴが変わっちゃうわけで。

でも、いいプレーヤーは弾き方を変えてもグルーヴが変わらないままなんだよね。

それがすごい大事なことなんだよね! …って今、弾いてほしいって顔したでしょ(笑)

こ:ぜひ、松浦さんに弾いてほしいです!!!

ま:またそういう無茶振りを…(笑)

〜《松浦さん、ピアノの前に移動、演奏》〜

こ:うわぁ、これは僕は改めないといけないところがありますね…

ありがとうございます!

ま:会場の方から質問があるのかな?

会場:サビのところで急に音が増える印象があるのに違和感がないのはどうしてですか?

こ:おー、いい質問!

ま:なんていうかな。漠然としてるかもしれないけど、エネルギーの量が変わっても元になってるものはひとつなんだよね。だからそれが場所によって核になってるグルーヴを動かしちゃうとせっかくいい感じだったのに流れが止まっちゃうとか、わけわかんなくなるんだよね。こんな感じで答えになってるかな?

会場:はい!ありがとうございました!

こ:実は、僕が個人的にもう1つ聞きたい曲があるんです!Skoop On Somebodyさんの抱きしめてが聞きたい!

〜《抱きしめて》試聴タイム〜

ま:この曲もR&Bだから、さっき言ったグルーヴが一定であることに注意しないといけない曲なんだよねー。

ドラムが打ち込みから、途中で人間が叩いてる本物のドラムサウンドに変わってるの分かるかな?

こ:分かります。どうして違和感がないのかなって…

ま:この曲は歌詞の内容が、相手である対象を求めているというか、気持ちがもぞもぞしてるというか、

信号を送ってるような感じが大切だなって思って、バックでずーっとモールス信号みたいな音を入れてるんだよね。

こ:そうなんですよ!ずっとファンファンって鳴ってる!!

ま:これはちょっとした裏テーマになってるんだよね。

それとは別でドラムの音が変わってるっていうのは、違和感になるはずんだよ。

だって生ドラムは人がやっているから空気が動いてるでしょう?音って音波なのは知ってるよね。

こ:はい、波というか周波数がありますよね

ま:そうそう。そのいろんな周波数が重なった音をみんなは聞いてるわけだけど。

生ドラムは打ち込みに比べて、はるかにエネルギー量が大きいんだけれど、その関係性をうまく利用してるのがこの曲なんだ。

倍音とか音色は変わるけど、それを敢えてサビに持ってくるから曲がワイドになっていくような、世界観が広がるのを利用してるんだよね。

こ:なるほど!違和感がないわけではなくてうまく利用してるからすんなり聴けるんですね。

ま:そうそう。

ボーカリストが歌うときに、囁くときはマイクを近づけ、て大きい声ならマイクを離すとか、同じ感じだよね。

こ:歌詞のエネルギー量がだんだん言いたいことに近づいてくるというか、迫ってくるイメージじゃないですか。それもそういう原理を利用してるんですか?

ま:この曲は「大好き」とか「愛してる」とか伝えたいことがあるんだけど、まだ届ききってないっていうのをうまく表したくて。

モヤモヤして伝えきれてない気持ちが、こもっている状態を伝えられたらと思って、いろいろ工夫をしているんだよね

こ:なるほど…奥が深いですねー

ま:この曲に限らず、他にもいつも気をつけてることがあってね

こ:何でしょう?

ま:この曲はもやもやしてるものをうまく伝えようとしてるんだけど、逆にキッパリと聞こえる様に表すってことも大事な時もある。これはいつも人間関係とか景色に例えたりするんだけどさ。

ボーカリストがすごい切なくて悲しいっていうような曲を、孤独で切なくて悲しいですって気持ちになって歌ってるとするじゃない?そのボーカリストが、どう言う場所で歌ってたら悲しいって伝わるだろうって考えるのね。

もちろん、歌ってるボーカリストや曲によって景色は変わるんだけど。

そのボーカリストが悲しくて泣いてる横で、ギタリストが同じテンションで泣いてたらボーカリストがあんまり悲しく見えなくなってきたりしちゃうんだよね。

でもね、例えばすごくひらけた草原でものすごい風が吹いているところに一本の凛々しい木が立っていて、その頭上には昼だか夜だかわからないような灰色の分厚い雲が流れてきてるような景色だとするじゃない?

それでボーカリストが、その場所で悲しくてつらいドロドロした歌を歌っているとすると、なんの関係もなく立ってる一本の木がドラムの役目だったりするんだよ。どんなことがあろうが同じ気持ちで寄り添わないで、関係なくここで立って見てるから、500年も前から立ってる木のごとく。っていう感じにするとボーカリストが余計映えてくるようになるんだよねー。

こ:みんながみんな同じ気持ちにならなくてもちゃんと伝わるものがあるんですねー

ま:そうなのよ。そういうものを音楽の中で描こうとしてるんだよね。

ある時は絵を描いてるように表現するときもあるし。

仕事みたいにコツコツ頑張ってきたことが突然結果が出たり、

誰が頑張っているかとか、どこにフォーカスしていくかで見え方が変わっていくでしょう?

音楽も同じでどこにフォーカスするかで聞こえ方が変わってくるからおもしろいんだよ。

こ:おもしろいですねー!…と、まだまだ聞きたいことはありますが、ここで前半終了のお時間となってしまいました。

ま:あら。あっという間だね!

こ:そうですねー!聞き足りないし話し足りないところですが.…

また後半にお話ししていただきたいので

一旦みなさんも休憩タイムとご飯のお時間にしましょう!


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